最近よく聞く「ファスティング」というワード、なんとなくダイエットやビューティー系の話というのはわかるけど、もっと詳しく知りたいって人も多いはず。
そんな、気になる「ファスティングとは?」から、 ファスティングのメリット・デメリット、ファスティングの流れや注意点などをまとめました。

ファスティングとは

1.ファスティング(Fasting)とは断食のことです。

固形物の食べ物を口にするのを止める行為。長い年月、宗教上の儀式や行事、修行として行われてきています。
もともと『ファスト(fast)』というのは断食のことを指し、朝食をブレックファストと言うのも、前夜からの断食を破る(ブレイク)という意味から来ています。

『ミネラルファスティング』は完全絶食とは異なり、ファスティングに必要な、ミネラルや栄養素を含んだドリンクを飲みながら行います。

2.ファスティングは単に痩せることを目指すものではない

”生き方”を変える健康メソッドです。ファスティングでカラダを変える。人生が変わる。

一般社団法人 分子整合医学美容食育協会が推奨する『ミネラルファスティング』は体の中を大掃除する、独自の健康法です。
体本来の解毒力や免疫力を復活させることで、体内に溜まってしまった、老廃物や毒素を自然に排出できるようになります。

3.ファスティングによる体への効果は何?

頭スッキリ

    • 頭がすっきりして冴えてくる
    • 集中力が高まる
    • 記憶力が高まる

心サッパリ

    • 爽快感がある
    • 物事に動じなくなる
    • 前向きになる

体ハッキリ

    • 疲れにくくなる
    • ダイエット効果がある
    • 体が軽く感じる

4.ファスティングが注目される理由

それは、「リセット&デトックス効果」があるからです。
では、ファスティング中、体の中ではどんな変化が巻き起こっているのでしょうか?

デトックス効果

    • 有害物を排出する

体内に入りこんできた有害物質は、脂肪に蓄積しやすい特性をもっています。
ファスティングで脂肪燃焼を促進させることで、デトックス効果が期待できます。

    • 大腸がきれいになる

ファスティングによって体内の大掃除が始まると、大腸内の残留老廃物も排出されて、腸内環境が整い、きれいな腸に変わっていきます。

    • 肝機能が改善する

過剰な食品添加物や化学物質は、有害物質を解毒する肝臓の大きな負担となります。しかしファスティング中は、新たな有害物質が入らないため、体内に蓄積したものの解毒に専念でき、肝臓の働きが改善されます。

    • 脂肪が燃える

ファスティング中は、消化よりも代謝エネルギーを使えるため、脂肪が燃えやすくなります。体重が減少するほか、アレルギーなどの原因でもある脂肪酸のアンバランスも改善されます。(=リセット効果)

    • 内臓を休ませる

高脂肪・高たんぱく質の食事や食べすぎ、アルコールや喫煙などで内臓は疲労しています。ファスティング中は、消化にほとんどエネルギーを使わないので、内臓が休まります。

    • 味覚や嗅覚が鋭くなる

ファスティング終了後には、味覚が敏感になり、素材そのものの味が感じられるようになります。飲酒量が自然に減ったり、楽に禁煙出来たた人もいます。

    • 肺がきれいになる

大気汚染やタバコの煙などで、肺はダメージを受けています。ファスティングによって免疫力が復活すると有害物質の侵入を防ぐことができるため、肺がきれいになります。

    • 免疫力がアップする

ファスティングによって内臓がきちんと休まると、白血球が活性化して免疫力が高まります。

 

ファスティングのメリット

ファスティングマイスター&健康美容食育士の私が、多くの方をサポートした中で実感した、ファスティングのメリットを紹介します。

1.意外と楽に痩せることができた。脂肪燃焼に効果大!

案ずるより産むがやすし。ミネラルファスティングは栄養のバランスを考えて、ファスティング用に研究開発された、ファスティング専用のドリンクを使用するため、思った以上に楽にファスティングが実行できます。

*失敗やリバンドするかたは、メソッドに従わずに、自己流でやる人に多い。

2.ファスティング明けの爽快感と解毒された感覚は「最高に幸せな気分」

メソッドに沿ってきちんとファスティングすると、体の中から、どんどん老廃物が抜けていく感覚を実感できます。まさに幸せな気分です。

3.若返りを実感!

ファスティングによって体の各機能が正常化することで、気分爽快、肌の調子も格段によくなります。2000年、ファスティングの若返り効果を裏付ける研究発表がありました。そのカギを握っていたのが、「長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)」です。マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ博士が発見したこの遺伝子は、寿命をコントロールしており、活性化すると寿命が延びることがわかったのです。そしてガレンテ博士は『少ない食料』が長寿遺伝子をオンにすることを証明しました。

4.体内の老廃物を汗、便、尿で排出し、デトックス効果を実感できる

5.頭がスッキリする

ファスティングをすると『オレキシン』というペプチドホルモンが分泌されます。その効果によって頭が冴え、思考力・活動力が向上します。

6.味覚や嗅覚が鋭くなる

食を断つことで細胞が活性化し、味覚や嗅覚が鋭くなります。食の持つ本来の味に気づき、感謝の気持ちを持つようになります。少食になり、食べすぎを防げるようになります。

7.食事に充てていた膨大な時間を有効的に使うことができる

人が食に費やしている時間は膨大です。買い物、料理、食事時間、後片付けなどこの時間が無くなることで、時間の節約と有効利用が可能になります。

8.不妊症・無精子症を改善する

近年多く見らえる不妊症と無精子症。ファスティングによって解毒・排毒がおこなわれ、血液がよくなることで、不妊症の改善に効果をあげています。

ファスティングのデメリット

1.家族や友人と一緒に食事ができない。

2.人に話すと、不思議がられたり変人扱いされる。

3.理解を得られないことがある。

3度の食事をすることが、健康の秘訣と思っている人がまだまだ多い。

食べることは生きること。でも、人生を変えたいのなら、いったん食事を断ちなさい。 山田豊文 

 

ファスティングの流れ

一般社団法人 分子整合医学美容食育協会が推奨するファスティングの方法です。

1.ファスティングは、専用の発酵ドリンクを飲んで行います。

野菜や野草を様々な菌で発酵させて、それらの持つ力を最大限に生かした酵素ドリンク『MANAまな酵素』『KALAカラ』を使用します。毎日既定の量を飲み、KALAの場合3日間で丸1本飲み切ります。そのほかに口にできるのは、水・ノンカフェインのルイボスティーです。

*体調によって、塩・梅干し1個ほどを、白湯や温めたルイボスティーに潰しいれて飲みます。

2.ファスティングを行う前に準備食期間を取ります。

ファスティングを行う前の2日ほどは、「まごわやさしい」をベースにした和食など、消化の良いものを食べましょう。野菜も生で摂れるものは生で摂るようにしましょう。

マ:豆類・豆腐 体を構成する栄養素
ゴ:ごま・種子類 
ワ:わかめなどの海藻類
ヤ:野菜
サ:魚 準備食の時は摂らないことをお勧めします
シ:シイタケなどのキノコ類 
イ:芋、穀物 
ハ: 発酵食品 

*この他に良質の脂質オメガ3であるアマニ油やヘンプシード油の摂取をお勧めします。

準備食をいただくときは、よく噛んで唾液をたっぷりだして噛みましょう。消化に負担をかけないことが大切です。
ファスティングの2日前からは食べる量を八分目にしてください。腸内環境を整えることが、ファスティングを成功させる大きなカギとなります。

3.断食期

協会の推奨する酵素ドリンクをマイスターの推奨する量を水で薄めて少しづつ摂取していきます。その他、ルイボスティーや白湯を飲みます。
体調によっては、塩を摂っていただく場合があります。

  • 置き換えファスティング

一食(朝・昼・夜)をファスティングドリンクで置き換える。一日の摂取カロリーを抑え、長期間でゆっくり脂肪燃焼や腸内環境を整えていく。

  • 一日ファスティング

一日だけのプチファスティング 休みの日を利用して、すっきりリセット

  • 3日間ファスティング 前後入れて一週間のプログラムになります。

人気のプログラムです。

  • 5日間ファスティング 前後入れて10日間のプログラム

協会が推奨するプログラムです。理由は、ファスティングして48時間ぐらいから、ケトン体が出始め、体内の脂肪を燃焼していきます。5日間のファスティングは脂肪と有害物質を十分排毒してくれる時間があるからです。

  • ロングファスティング 5日間以上のファスティングです。

マイスターにきちんとカウセリングを受け、納得の上で行ってください。

  • 栄養補給として 発酵ドリンクは生きた美容液との異名があります。

朝一杯のドリンクを愛飲するかたはたくさんおります。美容と健康維持にお使い下さい。

4.回復食について

断食明けの食事です。胃腸は赤ちゃんのような状態です。ファスティングで中で一番重要であり、気を付けないといけない期間です。ファスティング明けは休んでいた胃にいきなり固形物を入れると、胃が驚いて体調が崩れる場合もあります。ファスティングには回復食が非常に重要なので、3日間ほどかけてゆっくりと通常食へ戻すのがポイントです。回復食のあとの食生活を『まごやわやさしいは』に変えると、より効果的です。

5.ファスティング中に気を付けなければいけないことは?

注意点1

本人の意思のもと、薬を服用しながらファスティングを行う場合は、大根おろしやキュウリおろし等をいつも使われているご飯茶碗7~8分目ぐらいの量を食べて、薬を服用することをおすすめします。胃に薬だけの固形物が入ることで胃が荒れたり、吐き気がしたりすることを防ぐためです。もちろんファスティングする前にかかりつけの医師に相談してください。                                  

*だだし、大根、キュウリに含まれる食物繊維による胃もたれなども考慮して少量から試してください。
*全ての方に当てはまる訳ではありません。

注意点2

塩分不足が原因の低血圧から起こる頭痛は健康な方なら、2~3日もすれば腎臓での塩分の再吸収の作用により調整され自然に治りますが、ストレス・飲酒・カフェイン・砂糖の摂りすぎなどにより、腎臓そのものや腎臓に指示指示をだす副腎などにダメージがあると塩分調整ができず頭痛や吐き気が続きます。心当たりある方は1日1個程度の梅干し(天然のもの)具なし味噌汁や天然塩をとりながら行うと良いでしょう。

注意点3

ファスティング中は解毒のため、肝臓・腎臓などは日常生活よりも負担がかかります。ファスティング中に血液検査をすると肝臓の状態を示す数値は悪くなるケースが多く、ときには「入院したほうがいい数字ですね」と医師からいわれることもあるくらいです。個人差はありますがファスティングを終えて2週間程度までは、血液検査で日常の値に戻っていないことが多々あります。また、肝臓や腎臓、副腎などが飲酒やストレスで弱ってしまっている方は、エキスパートマイスター以上の方に相談し、充分な準備期をとってから行ってください。

注意点4

ファスティング中において、体はブドウ糖が枯渇した状態になると脂肪酸からケトン体がつくられ体のエネルギーとして使われます。そのため血中のケトン体濃度が上昇します。日常生活での基準値は約23~122μmol/Lですが、ファスティング中は約30~40倍になります。ケトン体は酸性が強いため血液や体液が酸性になります。健康な方でph7.4±0.05を保ってますが、ph7.36以下になるとこの状態をケトアシドーシスといいます。                              

健康な方なら血液の緩衝作用によって正常な状態にもどるのですが、糖尿病の方や腎臓が弱っている方は、吐き気・嘔吐・疲労感・眠気などの状態になる場合がありますので、その時はすみやかにブレイク(ファスティングを止めること)し、復食期をスタートしてください。また、個人差はありますが、ケトン体のエネルギーを使っているとき、息や体臭が臭くなる場合があります。カフェインやアルコールは体液を酸性にしますので、ファスティング中はアシドーシスを助長する可能性が高いので絶対に摂ってはいけません。

注意点5

ファスティング中の体力維持や筋力をなるべく落とさずにファスティングを行いたい方は、当協会推奨のアミノ酸サプリメントを一日2~3回に分けて摂られると、筋力をほぼ維持しながらファスティングを行う事が出来ます。ただし、ダイエット目的の方は脂肪の燃焼がゆるやかになってしますので摂りすぎないように注意してください。

ファスティングプログラムを実施できない方

(社)分子整合医学美容食育協会では、以下のような方には、ファスティングプログラムを実施していません。

  • 活動性肝炎、肝硬変、がん、痩せ型の糖尿病、胃、十二指腸潰瘍の方
  • 精神病、狭心症、心室性不整脈、その他すでに臓器障害を起こしている方
  • 副腎皮質ホルモン剤投与の方、その他投薬を中断すると危険のある方
  • 過去に心筋梗塞や脳卒中を起こした方
  • 中学生以下の方(15歳以下の方)*成人に比べると骨格が未成熟で筋肉量が少なく、筋肉からのアミノ酸供給も少ないためファスティング中の糖新生十分に行われず、低血糖を起こすことがあるため。
  • 妊娠中・授乳中の方(胎児、乳児優先の考え)
  • その他、当協会が不適切だと判断された方

上記項目に該当する方はファスティングを行ってはいけません。

*ファスティング中はデトックスが行われるため、肝臓や腎臓に負担がかかります。

まとめ

ミネラルファスティングは、健康、美容、病気の予防を含むたくさんのメリット有する健康方法ですが、セルフファスティングによる危険性も存します。ファスティングの効果や危険性、注意点をしっかりと理解して行ってください。まずは、カウセリングを受けること。これが最も重要です。

エキスパートファスティングマイスターはこんなことを聞き取りします。

  • 排便の状態と頻度
  • 今までのファスティング経験の有無
  • ファスティングの目的
  • 肉体的疲労度
  • 精神的疲労度
  • アレルギーの有無
  • 常用薬の有無
  • 持病の有無
  • 生活習慣
  • 抱えているトラブル

このような質問に正確にこたえることで、ファスティングが可能かどうか判断します。

ご興味がある方は、是非、カウセリングの申し込みをしましょう。

エキスパート・ファスティング・マイスター・健康美容食育士
Michell Tomono(ミッシェル トモノ)