そのうつの症状は、副腎疲労かも?

長期間の外出自粛が続き、起床や睡眠の時間が乱れ、1日中日光を浴びない暮らしが続くとストレスがたまり、うつ病を発症するリスクも高まります。

このストレスや、偏った食生活や運動不足といった生活習慣の乱れよって副腎が疲労し、副腎の機能が低下します。

それにより、ホルモンバランスが乱れ、慢性的な疲労、精神不安、食欲不振、下痢、アレルギー症状などの様々な症状を引き起こすことがあります。

実は、これらの症状は副腎疲労症候群と呼ばれています。

この副腎疲労は、うつ病に関係していると考えられます。なぜなら、うつ病の人は、うつ病を抱えていることそのものが大きなストレスなので、それだけ副腎疲労が悪化しやすくなるからです。

副腎疲労症候群の症状

疲労感:ストレス時や夜に悪化、ひどくなると朝から動けない

精神不安定:落ち着きがない、興奮、上の空、気が散る、我慢が出来ない

消化器異常:食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛

ストレス下で、*機能性低血糖症に陥りやすい

(*血糖調節ホルモンの分泌バランスが崩れてしまい、脳や筋肉でエネルギーを産生できないため、うつ状態、疲労感が現れる)

頻拍、動悸、過呼吸(パニック発作)

顔面蒼白、悪寒、冷や汗

うつ、適応障害

不眠症

花粉症などのアレルギー症状の悪化

皮膚の炎症、脱毛

副腎疲労症候群の根本的な問題は心身のストレスです。従って、もっとも効果的なのはストレスを解消することなのですが、

「わかっているけど、それができないから困っている」という人が多いのではないでしょうか。

副腎疲労症候群の改善するための重要な3本柱

栄養状態を整える

自律神経系のバランスを整える

心身のストレスを改善させる

 

①栄養状態を整える
野菜、果物、肉類、種子類、全粒穀物などからバランスの良い食事を心掛け、栄養の偏りを防ぐことが大切です。
副腎疲労症候群の改善には、血糖値の安定が非常に重要なので、チョコレートやケーキ類、砂糖(単糖類)、コーヒー、アルコールは控えるべき食品です。
ビタミンB、ビタミンC、マグネシウムなども、副腎疲労症候群の改善に効果的です。
②自律神経系のバランスを整える
自律神経系は「身体の内側のリズム」であり、意識的・直接的に整えることは出来ませんが、間接的に整えることができます。それは、「身体の外側のリズム」を整えることです。
「身体の外側のリズム」を整えるためには『3つの生活習慣リズム』の見直しです。

睡眠習慣・食習慣・運動習慣

これら3つは全て関係しているので、どれか一つでも乱れてしまうと、ほかの習慣まで調整が難しくなります。
③心身のストレスを改善させる
“コントロール可能なものと不可能のものの仕分け作業から始めましょう”
「コントロール不可能なものをコントロールしよう」とすると、私たちは強いストレスを感じます。
ここで勘違いが起こりやすいのが、
「コントロール不可能なものをコントロール可能だと思いこんでいること」です。
まずはコントロール不可能なものと、コントロール可能なものの仕分け作業をしてみるのも1つの方法です。
この仕分け作業によって、自分が今までストレスに感じていたことが明確化され、次第にそのことを客観視することでストレスの軽減につながります。

 

副腎疲労は、食事や睡眠習慣をはじめとする生活リズムといった生活習慣を改善していくだけでも、変化を得られることがあります。

1日の中でストレスをコツコツと解消し、翌日に持ち込まないという習慣を作っていけるとよいでしょう。 特に夜の睡眠中は、嫌な感情の消去し、ストレスを軽減する大切な時間です。

ストレスを溜めやすい今だからこそ、適切な睡眠習慣が大切です!

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著者の御川先生はファスティングマイスター学院の顧問医師です。

御川 安仁 氏
Yasuhito Mikawa

ナチュラルアートクリニック 院長
医師・医学博士
細胞環境デザイン学上級医師コース修了
分子整合栄養医学専門医
アーユルヴェーダ医師コース修了
日本麻酔科学会麻酔指導医・専門医
日本救急医学会救急科専門医
日本抗加齢医学会専門医
日本統合医療学会認定医
日本DMAT(災害派遣医療チーム)チームリーダー
サプリメント療法認定医
日本予防医療協会予防医療診断士

平成7年に岡山大学医学部を卒業後、麻酔・集中治療・救急医療・痛みの治療(ペインクリニック)を中心に研鑽をしてまいりました。
臨床現場では、救急外来へ運ばれてくる命にかかわる重症な人や精神症状で苦しんでいる人を沢山診させていただき、来る日も来る日も昼夜を問わず診察、病院に泊まりこんで治療に当たる日も珍しくありませんでした。
そのような日々の中で、「患者さんが救急外来に来なくていいようにするのが医師の役目なのではないだろうか……」と考えるようになってきました。
すなわち、「病気にならないように(予防)する」「再発しないようにする」ことこそ重要ではないのかなぁと。
また、患者さんの治療をするために薬を手段として用います。
しかし、薬が存在しなければ医師には何が出来るのだろうか?という医師としてのアイデンティティーそのものにも、徐々に疑問が膨らんできました。
そこで平成17年より「病気にならないようにする、できるだけ薬を使わずに治療する」ことを求めて分子整合栄養医学、アーユルヴェーダ医学など様々な補完代替医療も、医師として勤務するかたわら学んでまいりました。
それから10年、これまで学んできたことを医療の場で提供するために、東京 四ツ谷・市ヶ谷にクリニックを開院し現在に至ります。
受診される方、一人ひとりに合わせたきめ細やかなトータルケアで、健康を守るお手伝いができればと、日々医療に携わらせてもらっています。
山田先生の杏林アカデミーを受講したことが協会のみなさまとのご縁となりまして、この度協会の医療顧問および1級検定の講師も務めさせて頂くこととなりました。


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