日本人は、ミネラルが不足しているといわれています。

私達は食事を通して身体の中では作れない必須栄養素をいただいています。

そういったものは、自然のものに多く含まれていますので、

現代の加工食品や高カロリーな食事からは、十分に栄養を摂り込めていないのです。

ミネラルを十分に取り入れて、心身共に健康な生活を楽しんでいきたいですね。

 

~ミネラルバランスで正しい代謝を!~

ミネラルとは

五大栄養素のうち「たんぱく質」「糖質(炭水化物)」「脂質」「ビタミン」は、

「酸素」「炭素」「水素」「窒素」という4つの元素からできています。

一方、「ミネラル」は、一つひとつがそれ自体で単独の元素です。

人間の身体の96%は、この4つの元素からできていて、残りのたった4%が「ミネラル」なのです。

ミネラルの働きは、多岐にわたり、食物の消化、吸収、老廃物の排出、

エネルギー生産のほか、体内の体液量や酸・アルカリ度の調整、筋肉や神経機能の調節、

さまざまな物質の合成などに関わっています。

毎日の食事でビタミンやたんぱく質を摂っていても、ミネラルが不足したままでは、

身体の機能を維持したり、調節したりできなくなります。

例えば、「マグネシウム」というミネラルがあります。

筋肉の弛緩を促したり、体温や血圧を調整する働きをする重要なミネラルです。

このマグネシウムが不足すると震えや虚脱感、けいれんなど心身ともにさまざまなトラブルをもたらします。

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ミネラルの4つの働き

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1.身体の組織の成分になる

ミネラルもたんぱく質や脂肪と同様に身体に欠かせないものです。

例えば、「カルシウム」や「リン」は、骨や歯の構成成分です。

「鉄」は赤血球(ヘモグロビン)の材料になります。

発育や代謝の調節に欠かせないホルモンである甲状腺ホルモンは、

昆布などの海藻類に多く含まれる「ヨウ素」が主要成分になっています。

2.体液の浸透圧の保持

私達の身体は、約60兆個の細胞で構成されています。

この細胞の内側と外側には、体液がありそれぞれ細胞内液と細胞外液といいます。

この細胞内液と細胞外液を隔てる細胞膜は、血液を通して送られてきた栄養を吸収したり、

細胞内でいらなくなった老廃物などを排出したりする働きを担っています。

ミネラルの働きを説明する上でキーワードの一つとなるのが「浸透圧」です。

「浸透圧」とは、細胞膜で隔てられた濃度の異なる2種類の液体の間で、濃度の低い方から高い方へ液体が移動する力のことをいいます。

細胞内液と細胞外液の浸透圧を主に調整するのは、

細胞外液に多く含まれる「ナトリウム」と細胞内液に多く含まれる「カリウム」の濃度です。

ナトリウムを多く摂り過ぎて細胞外液の濃度が高くなると、

血液が増えて血管に圧力がかかり、血圧の上昇などが起こりやすくなります。

逆に、カリウムの量が増えれば、細胞内液が増え、血液が安定するように働きます。

3.酵素の働きの必要なもの

私達の身体は、生命を維持していくためのエネルギーをつくったり、

身体の材料や成分を合成したりと、さまざまな化学反応を繰り返しています。

「酵素」とは、この化学反応の一連のプロセス、つまり「代謝」を行うために欠かせないものです。

そして、その酵素の合成や活性になくてはならない物質がミネラルなのです。

体内で行われる約300種類もの酵素反応に関わっているのが「マグネシウム」です。

「亜鉛」もまた、200種類以上もの酵素反応に必要なミネラルです。

その他、「銅」や「セレン」も酵素の働きに深く関わっています。

このように、酵素がどれだけ正常に働いているかが、

生命力や体力を決定付けるといっても過言ではありません。

そして、酵素が持つ力を十分に発揮するための鍵となるのが、ミネラルなのです。

4.ビタミンの働きを助ける

例えば、「亜鉛」はビタミンA、「リン」は、ナイアシンの吸収を助けます。

ビタミンB群の多くは、マグネシウムがないと働くことができません。

この他にも、ミネラルなしではうまく機能しないものがたくさんあります。

これは一部ですが、白血球の働きを助ける、体液や血液を弱アルカリ性に保つ、

消化液の分泌を助ける、筋肉の収縮弛緩を円滑にする、体内の老廃物の除去を助ける、

神経の刺激伝達を良くするといった働きの中核を担っています。

ミネラルは、私達の身体を構成する元素のたった4%しかありませんが、

私達が健康に生きていくためには欠かすことができないものです。

さらに、ミネラルはビタミン同様、体内では合成できないので、意識して補っていきましょう。

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白い食品について知ろう!

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ビタミンやミネラルを意識して摂ることの大切さと一緒に、

現代の食生活は私達にどのような影響があるのでしょうか。

白米、小麦粉、食塩いずれも私達に身近な食材です。

この3つに共通している点は、精製されていて「白い」ということです。

お米は、精製前の玄米から胚芽と外皮(米ぬか)を取り除いて白米になります。

この胚芽・ぬかの部分には、ビタミンB群をはじめとする貴重な栄養素が多く含まれていることは知られています。

100g中の栄養成分を玄米と白米で比較してみると、

精製によってビタミンB群以外にも多くの栄養素(特にミネラル)が取り除かれていることがわかります。

最も多く取り除かれているのがマグネシウムで白米には、玄米の9分の1以下しかありません。

カリウムも半分以下になっています。

他にも、カルシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガンと多くのミネラルが失われています。

問題なのは、私達の回りに多く出回っているものが、

こうした精製されたもので、私達は、無自覚のうちに大事な食事を通して、

ビタミンやミネラル不足になっているのです。

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白砂糖の危険性について

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昔は、砂糖といえば黒砂糖が中心だったようです。

黒砂糖にはカリウムやカルシウム、マグネシウムの他、ビタミンB群などが豊富に含まれています。

サトウキビなどの原料の絞り汁をそのまま加熱し、

濃縮したものを冷やして固めて作るという単純工程のため、

ビタミン、ミネラルが残されているのです。

白砂糖は、栄養素を取り除かれているばかりか、私達の身体の中では、

代謝のために体内のミネラル欠乏も促進してしまいます。

血糖値が上昇する速度を示す「グリセミック指数(GI)」というものがあります。

GI値が高いほど血糖値が急激に上がりやすい食品で、

逆に低いほど血糖値の上がり方が緩やかであるといえます。

血糖値は、血液中のブドウ糖の濃度を示します。

精製された食品は、消化に時間がかからず、身体に取り込まれやすくすぐに血液に入っていきます。

急激に血糖値が上がると、血糖値を下げようと、

膵臓からインスリンが大量に分泌され、今度は、血糖値が下がり過ぎてしまいます。

こうなると脳のエネルギーが不足してしまいます。

また、下がった血糖値を上げるため、アドレナリンというホルモンが分泌され、

アドレナリンは、別名「攻撃ホルモン」と呼ばれ、

危機的な状況に遭遇した時に敵と戦うために心臓を活発に動かし、攻撃性を高めるホルモンです。

このため、血糖値の不安定と共に感情も不安定になり、

カッとなりやすくイライラするようになってしまいます。

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脱灰について

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健康な状態では、血液は「弱アルカリ性」に保たれています。

ところが、GI値が高い不健康な酸性の食品を多く食べると血液が酸性に傾いてしまいます。

血液が酸性化することは、生命活動において非常に危険なことなので身体はこれを何とか中和しようとして、

骨や歯からカルシウムを溶かして血液中に送り込みます。

これが「脱灰(だっかい)」が起きるメカニズムです。

用が済んだカルシウムは、再び骨や歯に戻されます。これが「再石灰化」です。

通常は、脱灰と再石灰化のバランスがうまく保たれています。

私達が普段当たり前のように摂っている牛乳や乳製品は、脱灰が促進されると指摘されています。

これらの食品が動物性たんぱく質を非常に多く含んでいて、血液を大きく酸性に傾けてしまうのです。

マグネシウムは、このカルシウムが溶け出す脱灰をうまく調整し、骨の中で重要な働きをしています。

現代の日本人は、マグネシウムが不足しているといわれています。

どういう食材を摂ったらいいのでしょうか。

マグネシウムが多く含まれる食品は、豆腐などの大豆製品、ゴマ、

海藻類、アーモンドやカシューナッツなどのナッツ類や魚介類です。

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牛乳や乳製品に代わるカルシウム源について

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牛乳や乳製品に代わるカルシウム源としてお勧めしたいのが「色の濃い野菜」です。

例えば、ブロッコリーや小松菜、かぶの葉などです。

カルシウムだけでなく他のミネラルやビタミンも豊富な野菜です。

こうした食材には、カルシウムとのバランスに欠かせないマグネシウムも多く、

発がん物質を抑制する物質や食物繊維なども豊富です。

農産物については、まずは、新鮮であること、

なるべく化学肥料や農薬を使っていないもの、旬のものを選びましょう。

また、海藻類もお勧めです。海藻類には、カルシウムやマグネシウムに加え、

体液や血液の状態を一定に保つカリウム、鉄などが豊富です。

海藻類に豊富に含まれる水溶性食物繊維は、血糖値の急な上昇を防いだり、

血圧や血中のコレステロール値を下げる作用があります。

その他、小魚や大豆製品も大変良いカルシウム源です。

いかがですか。毎日の食事の参考にしてみてくださいね。

断食美人

中嶋美智子


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